【サラダ油の代用5選】サラダ油に潜む危険とは?代わりとなる安心安全な食用油をご紹介

「サラダ油は体に悪いってほんとう?」
「どんな油がおすすめなの?」
この記事では、こんなお悩みをサクッと解決していきます。
「サラダ油=植物性油」で、体に良いイメージがあるかもしれません。
ですが、サラダ油の製造過程や成分は、とても「安全」とは言えません。
結論からお伝えすると、サラダ油の代わりにおすすめな油はこちらの5つ。
- こめ油
- なたね油
- オリーブオイル
- ごま油
- カメリナオイル
それでは、サラダ油の実態や体に悪い理由について、くわしく解説していきます。
サラダ油は何からできている?

そもそも、「サラダ油」は日本で作られたオリジナルの油です。
1924年に日清オイリオが「日清サラダ油」を「生野菜用ドレッシングに使う油」として
発売したことが、サラダ油の始まりと言われています。
原料は、なたね、綿実、大豆、ごま、ひまわり、とうもろこし、紅花、米(米糠)、落花生などを使用しています。
「サラダ油の定義」には、
- 上記の原料のどれか1つでも使用したもの
- 低温でも濁ったり固まったりしない
という条件があります。
サラダ油に潜む危険性

サラダ油が危険と言われる理由は、おもにこちらの3つ。
- 遺伝子組み換え作物を使っている可能性
- 製造工程で使われている「ノルマルヘキサン」
- トランス脂肪酸による健康被害
それでは、それぞれをくわしくみていきましょう。
遺伝子組み換え作物を使っている可能性

サラダ油でなんといっても気を付けたいのは「遺伝子組み換え作物」。
遺伝子組み換え作物とは、ある特定の除草剤だけに耐性のある性質、作物の中に殺虫成分を生み出す性質などを、遺伝子のなかに組み入れた作物のこと。
今までは雑草を除去するときには、育てている作物に除草剤がかからないようにしていました。
しかし、遺伝子組み換え技術によって、作物にジャバジャバ農薬がかかっても、その作物は枯れず、雑草だけが枯れていくということ。
除草剤の使用が増えるので、作物に残留しやすくなる心配があります。
残留農薬の危険性については、こちらの記事も参考にしてみてください。

日本では、大豆・なたね・コーンのほとんどを輸入していて、そのほとんどが遺伝子組み換え作物であることが現状です。

そして、大豆・なたね・コーンはまさにサラダ油の原料として使われています。
製造工程で使われている「ノルマルヘキサン」

サラダ油は製造工程で、原材料からより多くの油を抽出するために、
神経毒性のある「ノルマルヘキサン」という有機溶剤を使います。
このノルマルヘキサンは、ほとんどガソリンのような石油系の物質。
強い急性毒性があり、胎児への悪影響や多発性神経炎、肝機能障害といった慢性毒性も指摘されています。
ノルマルヘキサンは食品に残留しないよう義務付けられていますが、
完全に除去されているかは不明です。
また、ノルマルヘキサン以外にも不純物除去のために
リン酸、苛性ソーダ、活性白土などの様々な化学薬品が使われています。
このように、安いサラダ油は製造工程でたくさんの化学薬品が使われている現状があります。
トランス脂肪酸による健康被害

「マーガリンは体に良くない」というのは有名な話。
その理由は、油脂を精製・加工する際にできる脂肪酸の一種である「トランス脂肪酸」が原因です。
マーガリンには虫も寄らない、そして腐らないという実験結果があるほどです。
マーガリンの塊はやはりバターとは違っていた。この塊は二年経っても、もとのままであり続けているようだった。その間どんな虫も一匹として近寄るのを眼にすることはなかったし、ひとかけらのカビも生えはしなかった。
病気がイヤなら「油」を変えなさいより引用
トランス脂肪酸による健康被害は、認知症、心臓疾患、喘息、アレルギー、アトピー、不妊などの報告が挙げられています。
- ヨーロッパ各国では、トランス脂肪が一定基準より多く含まれる食品は違法
- アメリカ・ニューヨーク市では(2007年7月より)、すべての調整食品からトランス脂肪を排除することを法律化
サラダ油にも「トランス脂肪酸」が含まれています。
「製品ができあがったときに変色すると古さが目立つ」「劣化臭を取り除く」などの理由で、
240〜270度もの高温で長時間放置します。
この工程が、もっともトランス脂肪酸を生み出してしまいます。
ラベルの表示に「植物性油脂」「章句用精製加工油脂」と書かれたものは、上記のような工程で作られた可能性が高いです。
サラダ油の代用5選
続いて、サラダ油に代わる「安心な油」を5つご紹介していきます。
- こめ油
- なたね油
- オリーブオイル
- ごま油
- カメリナオイル
どの油にも共通して言える「油選びのポイント」はこちらの3つ。
- 圧搾法(コールドプレス)で作られたもの
- 遮光性のボトルに入っていること
- ボトルは瓶がベスト
ペットボトルや紙パックの容器はプラスチックのため(紙パックの内側はポリエチレン)、BPAの心配があります。
それでは、ひとつずつみていきましょう。
こめ油
こめ油とは、精米時に出る玄米の胚芽から採れる油です。
酸化に強く、料理の美味しさが長持ちし、油の臭みも出にくいという特徴があります。
油自体の香りがほとんどないため、炒め物や揚げ物など、幅広い料理で活躍してくれます。
なたね油

わが家でも使っている「なたね油」。
なたねはほとんどが輸入で、遺伝子組み換え作物の可能性が高いです。
なたね油を選ぶときには、国産のなたね、もしくは有機JAS認定などオーガニックのものがおすすめです。
特徴的な香りは好みが分かれるかもしれませんが、無香タイプのものもあります。
オリーブオイル
日本で手に入るオリーブオイルは、下記の3種類。
- エクストラバージンオリーブオイル
- ピュアオリーブオイル
- オリーブポマースオイル
このなかで選びたいのは「エクストラバージンオリーブオイル」。
ほかの2つは、化学溶剤を使用していたり、高温で精製しトランス脂肪酸を含んでいるので「良い油」とは言えません。
本場であるイタリア、ギリシャ、スペインなどで使用されているオリーブオイルの規格では「エクストラバージン」は、圧搾法であること、かつ薬剤抽出をしてはいけないという決まりがあります。
ごま油

ごまは油成分が多いので、薬剤抽出する必要がなく、そのほとんどが圧搾法で作られています。
煎り方が強いと、香りが強い色の濃いごま油になり、煎り方が弱いと、香りが穏やかな淡いごま油になります。
セサミンという強い抗酸化物質が含まれていて、酸化しにくいことが特徴です。
カメリナオイル
カメリナオイルは、アブラナ科の植物・カメリナサティバから抽出されたオイルです。
熱に強い特徴があるため、普段料理で使っている油の代用として使うことができます。
カメリナオイルにはオメガ3・オメガ6・オメガ9の不飽和脂肪酸が含まれ、ビタミンEが豊富です。
ナッツのような香りがするため、ドレッシング代わりにも使うことができます。
サラダ油に潜む危険とは?|まとめ
あらためて、サラダ油に代わる安心な油はこちらの5つ。
- こめ油
- なたね油
- オリーブオイル
- ごま油
- カメリナオイル
サラダ油は安くて使い勝手がいい反面、「安全」とは言えない原料や工程で作られています。
日々口にするものは、安全なものを選ぶに越したことはありません。
安すぎる食品には、なにかしら仕掛けがあります。
油に限らず、安全な食材を選びたい方にはオーガニックの食材宅配がおすすめです。
スーパーで安全な食材を探す手間もなくなり、いろんなオーガニック食材に出会うことができますよ。
下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
